税理士のみなさまにとって、なくてはならない存在として

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「いい税理士」をお招きしてお話を聞きました(荻島宏之 先生)

カテゴリー: いい税理士, 社長日記

こんにちは。
A-SaaS(エーサース)社長の田中です。

私には悩みがあります。

それは、
「私たちA-SaaS(エーサース)は、お客様である税理士さんのことをどれだけわかっているんだろう」
ということです。
私たちは今まで一生懸命、税務申告システム、会計システム、給与計算システムを開発してきましたが、今後はそれだけでは私たちのミッションを果たせないと感じています。

税理士さんは、事務所を経営するうえでどんな悩みを抱えているんだろう。
税理士さんは、顧問先(税理士さんのお客さんである中小企業)にどんな価値を提供しているんだろう、提供したいと思ってるんだろう。
税理士さんは、今後の業界の動向についてどのように考えているんだろう。

お客様である税理士さんのことを理解しなければ、私たちのミッションである「税理士のみなさまにとって、なくてはならない存在として」を果たすことはできません。
私自身はもちろん、当社の全社員が税理士さんのことをもっと深く知るために、株式会社start-with / 荻島会計事務所の荻島宏之先生を当社にお招きして、社員全員でお話をうかがいました。

今回の先生のお話で印象的だったのは、主に以下の2点です。

1、「顧問先に寄り添い、顧問先の経営実行力をいっしょに高めたい」という先生の言葉
2、何よりも事務所の職員さんの成長を大切にされていること

まず1の「顧問先に寄り添い、顧問先の経営実行力をいっしょに高めたい」について、先生が実践されていることを私なりにまとめると次のようになります。

<「顧問先に寄り添い、顧問先の経営実行力をいっしょに高めたい」>
・そもそも、会計事務所(税理士事務所)は税務と会計だけやっていればいい、という考え方は、いまの時代の要請に合わなくなってきている。税務も会計も、経営者にとっては「経営」の一部でしかない。経営者に寄り添うのが税理士の仕事だとすると、そのために税理士も個々の「経営」を理解しなければならない。

・顧問先の短期的な経営目標と中長期の経営目標を項目ごと(営業面、商品面、人材面等)に事前にヒアリングしておく。短期的にやるべきことと、将来を見据えた場合にやるべきことは違うこともあるので、短期的な目標だけではなく長期的なビジョンについてもヒアリングする。長期的なビジョンは社長の中で明確でない場合も多いが、会計事務所がヒアリングしたり、いっしょに考えたりすることで、明確にしていくお手伝いをする。それによって顧問先との関係が強化できたり、信頼関係を構築することもできる。

・顧問先には定期的に会うので、その際にヒアリングした内容(上記)の進捗状況を顧問先といっしょに確認していく。やるべきことができていなければ、なぜ進んでいないのかを顧問先といっしょに考える。

・大事なことは顧問先に考えてもらうこと。答えを出すのも、実行するのもすべて顧問先。自分たちの仕事はあくまでその手伝いをすること。気づきを与えること。したがって、自分たちに最も必要とされるのは、適切な問いかけができる「質問力」。質問力を鍛えるためには、顧問先やその社長に興味を持つこと。顧問先の経営や事業についてよく理解すること。顧問先の短期と長期の目標を共有しておくこと。そして顧問先が過去に言っていたことをしっかり記録しておくこと。

・顧問先(の社長)は話をしたい。自分のことを熱心に聞かれて嫌な気持ちがする人はいない。ましてや会計事務所の「顧問先に伴走したい」という想いが伝われば、経営や事業のことを根掘り葉掘り聞いても嫌な顔はされない。

・大前提として税理士はサービス業。どんなに価値を提供したとしても、上から目線や横柄な態度は論外。約束の期日や時間を守る。礼儀正しく明るく対応する。お客様は素人なのでわからなくて当たり前。教えてやる・やってやるという態度・言動を取らない。サービス業として当たり前のことを当たり前にやる。

 

今回は荻島先生に、実際に事務所で使っているヒアリングシートや顧問先の経営状況を把握するためのシート等も見せて頂きました。
私も中小企業の社長の一人ですが、やはり世の社長さんたちと同様に、経営上の悩みは尽きませんし、孤独だなあと感じることもあります。
そんなときに税理士さん、会計事務所の職員さんが寄り添ってくれて、短期や長期の「私の」目標に近づいているかどうかをフォローして問いかけ続けてくれれば、こんなに心強いことはないだろうと感じました。

一方で、先生にうかがったところ「顧問先に寄り添って、経営実行力を高める」お手伝いをできているのは、すべての顧問先のうちの1割ぐらいであるとのこと。
まだまだ事務所の実力・能力が追い付いていないということで、この比率をどんどん高めていきたいとのことでした。

次に、2の「何よりも事務所の職員さんの成長を大切にされている」について、先生のお話をまとめると以下のようになります。

<何よりも事務所の職員さんの成長を大切にされている>
・ヒト、モノ、カネ、情報といった経営資源の中で成長できるのはヒトだけ。会社(事務所)を存続させていくため、成長させるためには、ヒト(職員)の成長がなくてはならない。

・より多くの顧問先に価値を届けていくためには、自分(代表税理士)だけでは不可能。職員が成長し「事務所として」世の中に価値を提供できるようにしなければならない。そのためには職員の成長や教育に時間を割き、投資をしなければならない。

・職員の成長のためにはお客様(顧問先)にお会いするのが一番。お客様にお会いしたときに、間が持たない、何を話せばいいのかわからない、とならないように、事前にしっかり準備をさせる。この準備にどれだけ真剣に取り組むかでその職員の成長が変わってくる。

・お客様に会う前の事前準備は、一人でやるのではなく何人かで集まるミーティング形式を取っている。顧問先の担当者は一人に限定せず、必ず複数人置くようにしているので、みんなで議論しながら事前準備をする。先輩後輩は関係なくお客様目線で議論することが重要。

・職員だけで朝の勉強会をやっている。ここでは、具体的に顧問先から出た質問や相談、課題をピックアップして、職員みんなで議論する。以前は講師役がいて、それをみんなで聞くという一方通行のものだったが、今はこの形式にしたことで、みんなが考えてみんながアウトプットするようになった。

・税理士業界が今後どうなっていくのか予測するのは難しいし、予測するのが自分の仕事ではない。今は税務や会計の知識を備えて顧問先の経営をサポートするのが自分たちの仕事だが、今後は業態や事業も変化していくかもしれない。しかし、どのように変化したとしても何らかの事業を行って事務所を存続させなくてはならないし、それは今の仲間(職員)たちといっしょに仕事をしていくことが前提。

・環境の変化による業態や事業の変化に柔軟に適応できる人間の集まりになれれば、この先どうなろうと会社として事務所としてやっていける。そういう組織作りを目指している。

 

僭越ながら、私も経営者として「ヒト」が最も大切だと考えている一人です。
社員と向き合う際には「彼や彼女が自分の子どもだったらどう接するべきか」ということをまず第一に考えますし、それは突き詰めていくと「どんな環境でも強くたくましく生きていける力を身につけてほしい」という彼らや彼女たちへの想いに行きつきます。

今回荻島先生のお話をうかがって、顧問先の幸せを心から願い、事務所の職員さんを大切にする、まさに私がイメージしていた「いい税理士」の姿そのものだと感じ、感銘を受けました(後にヒアリングしたところ、当社の社員の多くが同じ感想を持ったようでした)。

そして、いい税理士が顧問先にサービスを提供するための屋台骨を、私たちA-SaaS(エーサース)が支えているということを誇らしく思いました。

しかしそれと同時に、荻島先生のようないい税理士さんでさえ「顧問先に寄り添って、経営実行力を高める」という価値を、限られた顧問先にしか提供できていないというお話は意外でもありました。当社としても、いい税理士のみなさんがその価値をいかにより多くの顧問先に届けていくことができるか、という「いい税理士の課題」を解決するお手伝いをしていかなければならないと、改めて覚悟が決まりました。

荻島先生、
これからのA-SaaS(エーサース)は、会計システムや税務システムで荻島会計事務所の屋台骨を支えるだけなく、その先の「顧問先の経営実行力をいっしょに高めたい」や「職員みなさんの成長」といった部分でもお役に立てるようにがんばります。
ぜひこの先のA-SaaS(エーサース)にご期待ください!

 

 

田中

 

荻島宏之先生の詳細情報はこちら

事務所名 株式会社start-with / 荻島会計事務所
代表者名 荻島宏之
事務所概要 セオリーだけでは通用しない初めての企業経営・企業運営。
私たちstart-withは新たなスタートを切られる皆様と業務を通じ、ご一緒させていただき
様々な困難をともに乗り越え、発展するお手伝いをさせていただきたいと思っています。
所在地 東京都渋谷区
事務所規模 7人
WEBサイト https://www.start-with.co.jp/

 

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